人と仕事People & Work

電気の仕事/強電

電路設備を守っている誇り

電気部 電路区

吉川 直希

Personal
Data

所属部署
電気部 電路区
入社年
2013年
出身学科
電気科 卒
出身地
大阪府
クラブ活動・スポーツ歴
野球部
私の性格
負けず嫌い
好きなこと
楽しくお酒を飲む
苦手なもの
人込み
趣味・余暇の過ごし方
野球観戦
好きな言葉
「努力」

Career Path

  • 2013年4月

    入社

  • 2013年7月

    電気部
    通信課

  • 2013年12月

    電気部
    電力区

  • 2014年4月

    電気部
    新丸子電力区

  • 2018年1月

    電気部
    鷺沼電力区

  • 2019年7月

    電気部
    電路区

入社理由

電気の知識で社会に貢献できる

就職活動にあたり、学校で学んだ電気の知識を活かし、社会に貢献できる会社に勤めたいと思っていました。先生に鉄道会社を勧められ、ホームページなどで調べてみると、東急電鉄は「街づくり」を事業の根幹に置いて、鉄道事業を中心にさまざまな取り組みで社会に貢献していることを知りました。安全を確保した電車の運行と、人々の生活が便利になるサービスの提供に積極的に取り組んでいる会社だと感じました。「住みたい街ランキング」で常に上位を占める街と沿線を持ち、鉄道業界トップクラスの輸送人員を誇る東急電鉄で仕事をすれば、社会に大きく貢献できるに違いないと思い、入社を決意しました。

仕事内容

電線と支持物の検査・補修

私が所属している電気部電路区は、当社の変電所から電車に電気を供給する直流1500Vの「き電線」「電車線」と、駅や信号設備に電気を供給する交流6600Vの「高圧配電線」、さらにそれらの架電線を支えている電柱などの「支持物」の検査・補修業務を行っています。特に、常に電車のパンタグラフが接触する電車線は、摩耗・劣化の進行が速いため、精密な管理が必要です。当社は、総合検測車「TOQi(トークアイ)」を使用して電車線の摩耗状態や高さを測定しています。摩耗が進行しているという測定結果が出た箇所は、私たちが現場に行って「人の目」で見て確認して、新しい線の張替作業を行います。

現場では常に緊張感を持って仕事に取り組んでいます。その成果の一つとして、2019年秋、首都圏の鉄道会社の「合同電気技術競技会」で優勝しました。

2019年。首都圏の鉄道会社4社で競った「合同電気技術競技会」で優勝したときのもの

仕事のやりがい

安定した輸送を確保

一般の電気設備は二重系が主流で、片方が故障しても、もう一方がバックアップするシステムになっています。しかし、電車に電気を供給する電路設備は、ほとんどが一重系で、バックアップがない設備のため、一カ所でも異常があれば電車は止まってしまい、多くのお客さまに迷惑をおかけすることになります。

安全で安定した輸送を確保するため、私たちはいち早く設備の異常を察知できるよう、日々、検査業務に取り組んでいます。鉄道の安全な運行は、各部署の協力があって成り立っているものです。「電路設備については、私たちが守る」という誇りを持ち、毎日、電車が安全に運行できていることにやりがいを感じています。

苦労すること

体調管理も大切な仕事です

私は事故にあったことはないですが、電路区の仕事は一歩間違えば、命を失いかねません。触車・感電・墜落といった災害を起こさないためには、技術や知識を身に着け、視野を広くすることが大切です。私たちは、運行している列車の合間に作業を行うなど、時間に追われる仕事がほとんどです。時間がなくても落ち着いて作業を実施し、無事に終えるよう心がけています。

交替で夜間も作業を行うため、生活は不規則になりがちですが、体調を崩すと職場の人たちに迷惑をかけてしまうため、体調の維持や管理にも気を付けています。

成長を感じる時

工程表の作成を任されるとき

入社して経験を積み、現在は補修計画なども任されるようになりました。終電から初電までの限られた時間で作業を完了させるための「工程表」作りを担当し、作業の順序や適性を踏まえた人員配置などを考えて、作業工程を作成しています。今も先輩から助言などはもらいますが、補修業務が時間内に完了し、無事に始発列車が通ったとき、「自分も成長したな」と思います。

工程表の作成以外にもさまざまな仕事を任されるようになり、知識や経験を積んで自分の意見も自信を持って言えるようになってきました。後輩も年々増えて質問などもしてくれるようになったので、頼りがいのある先輩技術員になれるよう成長していきたいです。

今後の目標

工事部門の仕事にも挑戦したい

少子高齢化社会になり、人手不足ともいわれている昨今、将来のために効率よく仕事を進められるような業務の改善案を提案し、実現していきたいです。また、安全・安定輸送を確保するため、後輩に技術の伝承・教育をしっかりと行っていきたいと思います。わからないことなどを気軽に聞くことのできる環境づくりを実現するため、先輩として積極的にコミュニケーションをとっていきます。

入社以来、設備のメンテナンスを担当してきましたが、駅の改良工事や設備の更新などを行う工事部門の仕事は経験したことがないので、将来は工事部門の仕事にも挑戦し、自分の理想とする設備の設計や工事の施工管理を行うことでも、安全・安定輸送に貢献してみたいと思っています。

印象に残るエピソード

Episode

子供のお母さんから「かっこいいですね」

車両工場で開催する「東急電車まつり」の一コマ。お客さまと接する貴重な機会になっています。

当社は年に1回、「東急電車まつり」というイベントを車両工場で開催します。電気部員の私にとって、お客さまに接する貴重な機会です。私は、電路区の仕事をより多くの人に知ってもらうため、新品の電車線とパンタグラフで摩耗した電車線の比較展示などを行い、お客さまに解説をしていました。そのとき、子供を連れたお母さんが「終電から始発までの短い時間で作業を終わらせて、何事もなかったかのように電車を安全に走らせているのって、かっこいいですね」と言ってくれました。

車両工場で開催する「東急電車まつり」の一コマ。お客さまと接する貴重な機会になっています。

私たちの仕事は、運転士のように脚光を浴びることはなかなかないので、お客さまからそのような言葉をいただけたことがうれしかったです。縁の下の力持ちの技術者として、これからも頑張っていこうと思いました。

ある日の私

On Duty

  • 06:20

    起床。

  • 06:50

    出勤。

  • 07:30

    出社。朝食。

  • 08:00

    始業。朝の体操とミーティングを行い、現場に向かう準備。

  • 09:30

    現場に向けて出発。

  • 10:00

    現場に到着。通過する列車の合間に検査を行うため、緊張感を常に持って作業をする。

  • 12:00

    仲間と一緒に昼食。

  • 15:00

    帰社。検査を実施した区間の検査表を作成。

  • 16:55

    退社。同僚と食事しながら近況報告。

  • 21:30

    帰宅。シャワーを浴びてリフレッシュ。

  • 22:00

    録画した番組を見て、リラックス。

  • 23:00

    就寝。日勤の日は早めの就寝を心がける。

思い出の一枚

Off Time

2年ほど前に仲の良い同期とスノーボードをしに長野県に行きました。部署が違い、休みも不定期のため、予定を合わせるのは大変でしたが、良い思い出になりました。右から2番目が私です。

私の必携品

Essentials

メモ帳

電路区の作業は覚えることがたくさんあります。現場にはメモ帳を持参し、計算や整理用としてノートを使い分けています。