人と仕事

電気の仕事:電気(強電)の仕事

電車に電力を供給する生命線を万全に整備

電力区は、電力会社から当社変電所に受電した電気を、列車運行や駅の照明などの機器に必要な電気に変換して供給する電力設備の管理をしています。私は電路担当として、変電所から駅に電気を供給する高配線や電車に電気を供給するき電線・電車線(架線)と支持物などの設備検査・補修業務を行っています。
中でも架線は、列車に運転電力を供給する要の設備。常にパンタグラフが接触し、摩耗や劣化が進むため、摩耗状態を検査・管理しています。鷺沼電力区が管轄するのは、田園都市線、大井町線、こどもの国線、世田谷線の4つの路線。全線(世田谷線を除く)を効率的に検査するために、総合検測車「TOQi (トークアイ)」を使用します。この車両は、線路を高速で走行しながらトロリ線の摩耗具合や高さ、偏位などを測定できます。計測の結果、摩耗が進行している箇所は、実際に現場ではしごに昇って「人の目」で見て確認し、測定機器(マイクロメータ)を使い計測しています。そして、規定以上に摩耗が進んでいる場合は、その部分を新しい線に張り替えます。レールからの高さも重要で、トロリ線が緩んでいると列車に悪影響が出るため、調整します。また、電柱などの支持物もボルトの緩みなどがないかも点検しています。
検査は電車が運行している昼間に行うため、感電や触車の危険もあるので、列車見張員を配置し、仲間と安全を確認しながら緊張感を持って作業にあたっています。また、トロリ線の張り替えなどの工事は、電車の運行が終了した夜間に停電させて行う作業のため、万全のコンディションで臨めるよう体調管理にも気をつけています。
地道な作業ですが、点検や補修の後に電車が通常通り走っているのを見ると、自分の仕事が安全な運行の一役を担っているという実感があり充実感を感じます。

現場での経験を将来の電気設備の構築に生かす

仕事はまず、新入社員研修で電気部の概略を、座学と現場で2か月間学びました。担当が決まると、実際の現場で業務することを通して仕事を覚えます。電力関係の設備は多く、覚えるのも大変ですが、変電所や配電所内の設備を理解していないと誤った操作により電車を止めてしまうこともあるので、常に勉強は欠かせません。
現場での作業は、様々なことに対して臨機応変に対処することが求められます。先輩を見ていると知識も経験も豊富で、技術的な引出しがたくさんあります。現在は、なるべく多くの現場を体験し、先輩の作業手順を参考にしながら、多くの知識や技術、対応力を身に付けることをめざしています。
入社するとまず現場に配属されます。検査などの作業で機器に触れることにより、機械の構造や環境を肌で理解することができます。そして、これらの業務の中で、社内の様々な部署や、協力会社の方々と接し、幅広い知識が吸収できます。この現場での知識や経験を、これから設備の設計や工事の計画をする部署に移った時に、検査しやすく使いやすい設備づくりに生かしたいと思います。さらに将来は、新しい電気設備の研究や導入、大規模工事設計など、東急の電気設備の中長期的な計画に携わり、現場で身に付けた知識と経験を役立てていきたいと考えています。
鉄道は多くの人が利用する公共交通機関です。電力区は技術部門で直接お客さまと接する機会は少ないですが、多くの方に技術的なサービスを提供し、社会に貢献することができる価値ある仕事です。

コラム/私を変えたあのひと言

「すべての部署、すべての人の協力により、列車を安全に運行することができます」

新入社員研修の時に言われた言葉です。いろいろな部署との集合研修で、集まった様々な部署が協力し、連携し合って、安全な電車の運行に全力を尽くしてほしいという意味です。今でも心に残るひと言です。

プロフィール

鉄道事業本部 電気部 鷺沼電力区 電路担当

宮腰 望

学生時代ではラグビー部に所属し、フォワードを担当。現在は、たまにランニングをする。趣味は野球観戦。特にひいきのチームはないが、職場仲間と時々球場に出かける。読書で読むのは推理小説。好きな作家は東野圭吾。

キャリアパス

2008年
目黒駅
2009年
電気部 鷺沼電力区
2011年
電気部 新丸子電力区
2013年
現職

1日の流れ

1日の計画を立てるためにチームでミーティング
現場へ向かう準備、移動
はしごに上ってトロリー線を検査
戻って検査記録の整理

My Item

行き帰りに読む本

電車通勤の間には読書をしています。現在は宮部みゆきの作品を読んでいます。

私の職場

オフ

職場の仲間と行った蔵王にて。真ん中が私。

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