人と仕事

駅係員の仕事:運転士の仕事

駅係員になる夢から、運転士になる夢へ

鉄道会社を目指したきっかけは、小さい頃見た駅係員の颯爽とした姿でした。ホームで安全確認を行い旗で合図を送ったり、アナウンスをする仕事に憧れ、東急電鉄へ。
入社後、配属されたのは大井町駅。いよいよ憧れの仕事ができると思いましたが、大井町線は5両編成のため、ホーム案内をする係員が不要の路線でした。正直に言えば、がっかりしましたが、同期のみんなが車掌試験を受けるということで、次の目標を車掌にしました。
車掌も責任のある大切な仕事ですが、実際に乗務してみると、改めて運転士という仕事の責任の重さを感じました。その頃私も結婚して、乗務員としての仕事の自覚も芽生え、車掌の次のステップであり、やがては駅長という道が開かれる運転士に挑戦してみようと決心しました。運転士試験は狭き門ですが、見事合格し、学科4か月、実地5か月の研修を経て、国家資格である「動力車操縦者運転免許」を手にすることができました。

経験や技術を身に着け、運転を極める

現在は東横線を運転しています。最初、宿泊、早朝、深夜などの変則的な勤務時間で、慣れるまでに時間がかかりました。現在も寝不足にならないように、体調管理には気を遣っています。
東横線は10両編成で、混雑時は2000人以上ものお客さまが乗車され、その命を預かるプレッシャーは経験しないとわかりません。しかし、それだけにやりがいも大きく、大きな満足感を得られます。
運転で最も大切なことは、安全を最優先に時間通りの運転をすることです。混雑時は、車掌や駅係員と呼吸を合わせて、お客さまに安全に、支障なく電車に乗り降りしていただくことで定時運行を目指します。また、東横線は5社が乗り入れており、様々な車両を運転する機会があります。同じ型の車両でも、微妙にブレーキの利きが違ったりするので、そのくせを把握し、正確に停止位置を合わせること、快適な乗り心地とスムーズな運転を心掛けています。
私は、運転業務に加えて、ダイヤ改正時に運転士の乗務シフト表を作る業務も担当しています。元住吉電車区の約160名の運転士のシフトを公平に平準化して作るのは、パズルのような大変な作業であると同時に、この期間4ヶ月間は運転業務から遠ざかることになるため、速度感など運転の感覚を維持するのに苦労します。
運転士としては7年半やってきましたが、運転歴20年以上の先輩も多く、まだまだ学ばなければならないこともあります。たとえば、運転中の機器の故障発生時は、携行している「手順書」に沿って対応しますが、ベテランの方はこの内容が頭に入っていて、素早く対応できる方が大勢います。今後は、機器の知識なども身に付けて、どのようなトラブルにも卒なく対応できるようにしたいと思います。
目標とするのは、運転研修の時、マンツーマンで5か月教えていただいた指導運転士です。社内でも運転がうまいと評判の方で、私もこの先輩を師と仰ぎ、技術を向上させて、運転士としての誇りを胸に運転を極めていきたいと思います。

コラム/私を変えたあのひと言

「明日は明日の風が吹く」

高校3年で進路に迷っていた時、進路指導室で先輩の就活レポートを読んでいました。「面接の答え方」などテクニック的なものが多かったのですが、悩んでいる後輩に向けて、「明日は明日の風が吹くから、頑張れ」と親身に励ましの言葉を書き綴ったものがありました。インパクトのある内容で、大変勇気づけられました。こんな先輩がいる会社で働きたいと思い、会社名を見たところ、それが東急電鉄だったのです。無事、東急電鉄に入社することができましたが、残念ながら名前がわからず、どなたかわかりませんが、いつかきっと直接お礼を言いたいと思っています。

プロフィール

運転車両部 元住吉電車区

鈴木 純平

中高では野球部に所属。現在もヤクルトファンで神宮球場に出かける。小さい頃、駅で見た駅員の颯爽とした仕事姿にあこがれ、東急電鉄に入社。趣味は旅行で、1年に1回は海外旅行に出かける。

キャリアパス

2000年
大井町駅
2005年
元住吉車掌区
2007年
現職

1日の流れ

乗務時は、電車区で身だしなみチェック後、乗務点呼を行います。
交代前の運転士に敬礼で乗務交代のあいさつ。身が引き締まる瞬間です。
機器点検と前面の行先表示を確認。
運転時は、前方注視を行っているため、集中しています。

My Item

団結カード

運転士教習所で、免許をもらう直前、「初心を忘れた頃に事故を起こすので、最初の気持ちを忘れないように」と教えられ、同期10名で「団結カード」を作りました。裏には全員の寄せ書きがあり、運転時は必ず携帯し、見るようにしています。

私の職場

オフ

職場の慰安旅行で博多に行った時の写真です。運転士は普段1人の仕事なので親睦を深める機会を大切にしています。

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